鍼灸は病態治療 of 泰心堂はりきゅう院

美容から疾病の治療まで。肩こり腰痛をはじめとして、めまい、自律神経失調症などに強い習志野市大久保に在る鍼灸院。

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鍼灸は病態治療

2011-11-30

鍼灸は病名ではなく病態の改善を目指す

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例えば椎間板ヘルニアに伴う腰痛。

椎間板ヘルニア自体は状態。背骨と背骨の関節にある椎間板が、本来ある位置からずれて脱失している状態のことをヘルニアといいます。

問題となっているのは、『腰痛』であって『ヘルニア』ではありません。

事実として『ヘルニア』状態であっても、『腰痛がない状態で日常生活を行っている人』がいます。また、治療をして『痛みの再発はない』けれどレントゲン上では『腰椎ヘルニア』の人もいます。

つまり、腰椎椎間板ヘルニアに伴う腰痛を訴えて来院した方の治療の目的は『腰痛の改善』という病態における不都合を解消することです。

日常生活における不都合がない状態は治癒したと言って差し支えありません。

また、その身体にとって、ヘルニア状態が不都合であるのならば、治療の経過と共にヘルニア状態そのものも解消されていくという現象も多数確認されています。

同じような例で、子宮筋腫

子宮筋腫自体を治せなくても、その付随症状である生理痛や下腹部痛、腰痛などの諸症状は鍼灸で体を整えることで、自然に比較的短期に改善します。
第一段階としては病気共存共生の状態。
第二段階として体調や体温を良い状態でキープしていくことによって筋腫自体を作る必要のある体の状態が改善されて、子宮筋腫自体が治っていく事さえあります。

病気と治療のステージ

1.病気(原因)に負けて症状(現象)が出ている状態
   ↓
2.病気(原因)は存在するが、症状(現象)は無くなっている状態
   ↓
3.病気の症状(現象)と病気自体(原因)も無くなり、完全に楽な状態

2.の状態、健康管理・維持(メンテナンス)期、3.の状態を治癒(当院では卒業)と言っています。
全ての病気において3を目指すのは難しい事例もありますが、鍼灸治療を行う事によって、2の状態や1と2間の状態(症状が緩和・軽減している状態)をまずは目指す事が出来ます。


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